インド政府は2025年4~6月期の実質国内総生産(GDP)が前年同期比で7.8%増加したと29日に発表しました。この成長率は、前期の7.4%を上回り、予想されていた6%台を大きく超えるもので、過去5四半期で最も高い成長率となっています。
主なポイント:
成長の背景: 政府の積極的な投資が経済成長を支え、特にサービス部門が好調でした。サービス部門は9.3%の成長を記録し、製造業も7.7%、建設業は7.6%の成長を見せました。
個人消費と政府支出: 個人消費は7.0%増加し、政府支出は7.4%の増加を示しました。これにより、総固定資本形成も7.8%の成長を遂げました。
農業の回復: 農業部門は3.7%の成長を見せ、昨年の1.5%から大きく回復しました。これは不規則なモンスーンの影響からの回復を示しています。
米国の関税影響: 一方で、米国による追加関税の影響が懸念されており、特に繊維や化学製品などの輸出に対する影響が指摘されています。エコノミストの中には、これが長期的にGDP成長を圧迫する可能性があると警告する声もあります。
このように、インドの経済は強い成長を示しているものの、外部要因によるリスクも存在していることが明らかになっています。