7月毎月勤労統計調査

厚生労働省が2025年9月5日に発表した「7月毎月勤労統計調査」の速報によると、以下の重要な結果が示されています。

実質賃金の増加

実質賃金: 物価変動を考慮した1人当たりの実質賃金は前年同月比で0.5%増加し、7カ月ぶりのプラスとなりました。この増加は、ボーナスの増加や賃上げの影響によるものです。

名目賃金: 1人当たりの現金給与総額は41万9668円で、前年同月比で4.1%の増加が見られました。このうち約60%はボーナスの増加によるものです。

基本給: 所定内給与は27万827円で、前年同月比で2.5%の増加がありました。特に、賃上げ率は平均5.25%に達し、2年連続で5%を超えています。

労働時間の動向

総実労働時間: 7月の総実労働時間は141.6時間で、前年同月比で0.1%の増加が見られました。一般労働者の労働時間は168.9時間で0.4%増加した一方、パートタイム労働者は80.8時間で0.9%減少しました。

物価の影響

消費者物価指数: 7月の消費者物価指数は前年同月比で3.6%上昇しました。特に、コメや鶏肉、チョコレートなどの価格が大きく上昇しています。

この調査結果は、労働市場の動向や経済全体の健康状態を把握するための重要な指標となります。特に、実質賃金の増加は、消費者の購買力向上に寄与する可能性があり、経済成長にとっても重要な要素です。