日銀が2025年9月2日に発表した「8月マネタリーベース」の概要は次のとおりです。
マネタリーベースの概要
平均残高:
2025年8月のマネタリーベースの平均残高は643兆7775億円で、前年同月比で4.1%の減少を記録しました。これは12カ月連続の減少となります。
前月比の変化:
前月の646兆3124億円から減少し、季節調整済みの平均残高は642兆8781億円で、こちらも前月比で2.1%の減少です。
減少の背景:
マネタリーベースの減少は、日銀が実施している大規模緩和策の修正に伴う国債買い入れの減額方針が影響しているとされています。
重要なポイント
前年比の減少幅:
4.1%の減少幅は、前月の3.9%から拡大しています。これは、経済の流動性が引き続き低下していることを示唆しています。
マネタリーベースの定義:
マネタリーベースは、市中に出回っている現金と金融機関が日銀に預けている当座預金の合計を指し、日銀が供給する通貨の指標となります。 このように、8月のマネタリーベースは前年同月比での減少が続いており、経済政策の影響が色濃く反映されています。今後の経済動向に注目が集まります。