8月機械受注

「総額は外需の大型案件で上振れ、肝心のコア(民需・季調)は減速」

内閣府が2025年10月16日に発表した「8月機械受注」の統計によると、民間設備投資の先行指標となる受注額は前月比で0.9%減少し、8900億円となりました。これは2カ月連続の減少を示しており、基調判断は「持ち直しの動きに足踏みがみられる」と下方修正されました。

受注の内訳:

製造業: 受注額は4180億円で、前月比2.4%減少。

非製造業: 受注額は4690億円で、前月比6.4%減少。 特に、製造業では「はん用・生産用機械」からの受注が伸び悩んでいます。また、リース業からの受注も減少していることが指摘されています。

全体の受注状況: 官公需や外需を含めた受注総額は、前月比(季節調整)+7.3%の3兆1891億円となり、特に通信機の大型案件があった外需が28.4%増加したことが全体を押し上げました。

このように、8月の機械受注は全体としては減少傾向にあるものの、外需の増加が一部の業種を支えている状況です。