10月21日に行われた「10年クライメート・トランジション利付国債(第3回)」の入札結果について、以下のような概要が報告されています。
入札の基本情報
発行日: 令和7年10月22日
償還期限: 令和17年9月20日
表面利率: 年1.6%
発行予定額: 約3,000億円
応募額: 1兆675億円
募入決定額: 2,998億円
応募者利回り: 1.680%
発行価格: 額面金額100円につき99円27銭
応札倍率: 3.56倍
この入札は、強い需要を示す結果となり、特に応札倍率の上昇が注目されました。市場では、この結果が「需給好感の程良い強さ」と受け止められ、国債先物市場にも良い影響を与えたとされています. 市場の反応 入札結果は、発行額の縮小とESG/サステナ投資家の定着の寄与により需給の引き締まりを意識させるものであり、国債市場全体に対してポジティブな影響を与えました。
(参考)10年クライメート・トランジション利付国債(CTJGB)とは?
日本政府がGX(グリーントランスフォーメーション)関連投資の財源確保のために発行する“政府ラベル付”国債です。通常のJGBと同じ日本政府の信用に基づく債券で、使途・報告の枠組み(フレームワーク)を定め、外部評価(SPO)も取得して発行します。調達資金はGX関連の民間プロジェクト等に充当されます。発行の根拠は「脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進に関する法律」(GX推進法)等。将来のカーボンプライシング収入等を償還原資に充てる設計が示されています。